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吉原すみれパーカッションリサイタル@東京文化会館

さて、一昨日、作曲家のRiko さんと一緒に聴いてきました、打楽器奏者吉原すみれさんのリサイタルの感想などを。場所は上野、東京文化会館小ホールです。
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↑あまり上野駅に行かないので調子に乗ってその辺を撮影。「信州フェア」の最中でした!

ではセットリストをご覧下さいませ。

シュトックハウゼン  「ツィクルス 1人の打楽器奏者のための」(1959)
小出稚子       「花街ギミック」(2010 委託作品初演)
石井真木       「飛天生動 マリンバデユオのための」(1983)
    休憩15分
望月京        「クォーク インテルメッツィ Ⅲ」(2010 委託作品初演)
池辺晋一郎      「バイヴァランスⅦ 2人の打楽器奏者のために」(2010)

さて、このセットリストを知らされたときに、私が真っ先に思ったのは
シュトックハウゼンなら聴くしかあるまい!!(笑)あんまりそういうもだーーーーんな楽曲を聴く機会が無いもので。セリー主義音楽ならば一時期、かーなりお勉強しましたが。「お勉強」であって、「鑑賞」でないところが笑えます。
なぜわたくしが、セリー主義音楽をお勉強したのかという理由は、最後の方で種あかしね♪
また、奏者としての吉原すみれさんのお名前も、昔から存じ上げていました。打楽器と言う地味な(失礼)分野で何年も第一線で活躍されていることに尊敬を表したく、その意味でも必見の舞台だと楽しみにしてました。
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さて、吉原すみれさんの演奏は…
エネルギッシュかつ緻密。1曲目のシュトックハウゼンは、やっぱり「ああ。これぞセリー主義音楽じゃ(爆)」的な構成の、きゅーーーー!きーーーーこ、きいいーーーこ、
どん!!!だんだかどんどん!な、とっつきにくい楽曲。しかしながら、聴いているうちになんだかはまる、というか、徐々に美しい旋律が見つかって、その痛々しい消え去る美にはっとする、そんな緊迫感の音楽。
緊迫感と言えば、吉原さんの動きそのものが、ある時は忍者のように静かに、ある時は侍のように激しくて、なんだか見ているだけでのめりこみそう!!
制御されたパワーの切れ味を感じました。

2番目の「花街ギミック」で使われた楽器、アサラトというアフリカの楽器は、2つの玉を片手の中で打ち鳴らすと言う不思議なカタチで、これが妙に哀愁溢れる、懐古的な音で、曲調にぴったりでした。作曲者の小出稚子さんは、現在アムステルダム音楽院留学中(プログラムより抜粋)とのことですが、この晩、いらしてました。かわいらしい女性でした。

石井真木の「飛天生動」がこの夜の曲の中でもっとも私好みでした。吉原さんが、マリンバ奏者の米重美文子(よねしげみやこ)さんと連弾でマリンバを奏でるのですが、叩き付けるビートと、劇的な旋律の組み合わせが、絶妙な奥行きを生んでいて快感でした。なんといっても、マリンバの音が美しい!!!!やっぱり作曲家は、楽器の魅惑と特徴とに敏感でないといけないのですね~。

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↑この写真は、開始前のものです。

「クォーク インテルメッツィ」も、すごい生命力と、それとは対極の機械的な細かさとが面白い、不思議な曲。
「バイヴァランス」では、吉原さんのご主人の山口恭範さんとの共演でしたが、これはまさに、陰陽の組み合わせと言うか、片方が、片方の基盤を支えつつ存在を主張する、というまさに「デュエット」の醍醐味を感じました。
…そうそう、ワタクシ初めて、池辺晋一郎さんを生で見てしまいました(笑)

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↑2枚の写真はいずれも休憩中のもの。マリンバが出されているのがご覧になれますね?
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さてさて、セリー主義音楽をお勉強していた理由というのは、まあ昔からの読者さんはご存知でしょうが、私は一時期、ジャン・バラケ(1928-1973)というセリー主義作曲家に凝ってましたので(笑)

拙作「サロメの末裔」をお読みになった方なら「あーーー!あそこに出てきた作曲家!と思い当たる節があるかと…
このブログの過去記事にも登場しますよ!!!
ある作曲家の野望と死

私は、ブーレーズよりも、シュトックハウゼンよりも、バラケの音楽の方が好きです。
でも、この過去記事は、お読みになったら、すぐに忘れてくださいませね(こら)

クリスマスにリリースするエッセイ収録のCD-Rに、バラケについての論考もおさめられているからです!!!
    というわけで、執筆執筆。





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