実践FXブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ボストン美術館浮世絵名品展@山種美術館

昨日は山種美術館に参りまして、「ボストン美術館浮世絵名品展 錦絵の黄金時代 清長、歌麿、写楽」を堪能しました。
山種美術館

201104061.jpg

↑山種美術館内のカフェにて販売中の和菓子ちょっとぼけてしまいましたが、展示されている歌麿や清長の絵にちなんでいます!

最初のセクションは鳥居清長。「当世遊里美人合 橘」「当世遊里美人合 叉江涼」にて描かれている芸者たちの振り袖姿が色っぽいこと。裾からちらりと見える長襦袢の襞の曲線が、女性のなだらかな肉体に呼応しています。

鳥居清長の優れたところは、絵の中の人物が、男性も女性も、全てが爽やかな躍動感を漂わせながら、綺麗にポーズをとって、「私たちは【絵の中の人】です」と優雅に微笑み、その巧みな線と巧緻を極めた背景の描き方で、【実世界の人】っぽいリアリティをも追求するという、かなり高度なワザを駆使したところにあると思います。
私は清長の描く女性が大好きです。均整のとれた肢体の美しさ。爽やかで、おっとりした目鼻立ち。

それらは全て「絵のように綺麗」なのだけれど「実世界の匂い」をも絵の中に持ち込んで、それを上手いことなじませているのです。まあ、江戸の浮世絵師は清長以降、ほとんど全てそのようなワザを自分のものとしたのですがね。

また、清長が子供の姿を描く絵師だったと言うことが分かったのも収穫でした!!!
「子宝五節遊」という蔦屋から出版されたシリーズ物の絵がありまして、それは「人日(じんじつ)・上巳(じょうし)・端午(たんご)・七夕(しちせき)・重陽(ちょうよう)」の五つの節句を指すのですが、
それにちなんで遊ぶ子供たちの姿絵です。
この遊ぶ子供たちの描写が!!!美しさと生気と、無邪気さに溢れている!!きものの柄の描き分けも細かい!!鳥居清長ぐれいと!!
私はまた、このように五つの節句ごとにお祝いをし、みんなで集って無事息災を喜びあうという江戸時代の町人たちの心のゆとりというか、生活を楽しむと言う姿勢につくづく感心しました。
それはほとんど、王朝貴族的とも、文学的とも言える優雅な生き方です。
…いやいや、心の豊かさとは便利さと比例しないのかもしれない、とそんなことさえ感じました。

はい、では歌麿の作品。私見では、歌麿は傑作と駄作の差が激しい絵師ですが、今回出店されていたのは全て
「中の上の傑作か上の下の傑作」だと感じました。
歌麿の「上の上の傑作」はすごいよ。
utamaro2011.jpg

↑これは、フランスの「ギメ東洋美術館」所蔵のものです。

ボストン美術館蔵の作品群は、この、ギメ東洋美術館の絵ほどの巧緻さはなかったけれども、充分歌麿的ななまめかしさとロマンチックな匂いを発散させるものでした。
それは、保存状態が良く、色彩が綺麗に残っていることも寄与しているかもしれません。
それにしても。歌麿の描く女は、清長とは別世界に生きています。清長の描く女は、親しみやすく爽やかですが、歌麿の描く女は、観る人間を小馬鹿にしているような風情があります。
あれは不思議だ。

201104062.jpg

↑美術館内の、浮世絵のレプリカの販売コーナーです。「アダチ版画研究所」さんの制作するレプリカは、高級な和紙と最高度の刷りの技術で、実物浮世絵の迫力と美を再現!!!これも思わず買いたくなりました(笑)

最後のセクションが写楽ですが~、実はわたくし写楽は画集を結構持っているので(苦笑)
どれを見ても「ああ、これも見たことがあるなあ」というトホホな感想…そもそも写楽は、作品数少ないですからね。
…そうそう、最後のコーナーでは、肉筆浮世絵と「版本」が出展されており、これは国内の美術館の浮き世絵展示では、珍しい試みだと思いますよ。特に、勝川春章の役者絵の「版本」なんて、滅多に観られないですからね。

よろしければ、過去の浮世絵展の記事もご高覧下さいませ。

錦絵の美 国貞・広重の世界@静嘉堂文庫美術館

【追記】ところで、この展示は、6月24日から8月14日まで仙台市博物館でも開催されるのだが、大丈夫なのだろうか…どうか仙台市博物館が早く復旧しますように。
どうかボストン美術館が、早めにアメリカに返却して欲しい、などと申し出ませんように。


201102183.jpg

↑深良マユミの小説
   「P座標、原点」       (原稿用紙換算で80枚)
   「僕がいなくてさびしくないの」(原稿用紙換算で45枚)
エッセイ  「古典読解シリーズ   葉隠」 
      「古典読解シリーズ   学問のすゝめ」


以上を収録したCD-Rのジャケットです。お値段は、送料、税込みで850円です。
ご興味を持ってくださった方は、lovelyfox55@gmail.comまでお気軽にお問い合わせくださいませ。お待ちしています。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

浮世絵といえば

お久しぶりです(・∀・)
いいな~私も出来たらいろいろと美術館回ってみたかったです。
上京前にやっと、地元の美術館の日本画展を観たくらいです(´・ω・`)

浮世絵といえば、水木しげるさんの描かれた東海道五十三次のパロディを思い出します…
妖怪が登場しているんですが、素敵にアレンジされていて…ああ、お金があったら欲しかった~~(つД`)

いいださん(・∀・)

いらっしゃいませv-344
> 浮世絵といえば、水木しげるさんの描かれた東海道五十三次のパロディを思い出します…
ありゃりゃ、それは私も見たいものですねv-278
http://www.amazon.co.jp/%E9%AC%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%A8%E8%A1%8C%E3%81%8F%E5%A6%96%E6%80%AA%E9%81%93%E4%BA%94%E5%8D%81%E4%B8%89%E6%AC%A1-%E6%B0%B4%E6%9C%A8-%E3%81%97%E3%81%92%E3%82%8B/dp/4903548120

で、検索したらこれが見つかったんだけど、これのことかしら??「鬼太郎と行く妖怪道五十三次」
これ、私も欲しいなあ!!まだ読みかけの本があるんだけど…
浮世絵は実は海外の美術館に、むしろ傑作があったりするんですよね。フランス、アメリカではすでに、北斎も歌麿も画商の間で人気があったからです。明治政府はあまり江戸時代の文化遺産の価値を分かってなかったものだから、二束三文で海外に流れてゆくのを問題視しなかったのです。
でも、そのおかげでとっても保存状態がよいのだから皮肉ですよね^^;
忙しいのに遊びにきてくれてありがとうございますv-342母もおかげさまで元気で、横浜を散策しています。

そうです、これ!

今見たら金額たいしたことない…いや、現地でナマで見る値札とネット上で見る数字との感じ方が違うってことですかね?

美術館の原画も素晴らしかったので、機会があったら是非訪れてみてくださいね。
創作意欲をかきたてられた、珍しい作品です…いや、こう言うと偉そうですが(ノ∀`;)

いいださん(・∀・)

お返事ありがとうv-342
私は水木先生の「妖怪大百科」というオールカラーの本を持っていて、そっちは1000円だったよ^^

> 美術館の原画も素晴らしかったので、機会があったら是非訪れてみてくださいね。


やっぱり画家の原画というのはものすごい勢いと迫力があるよね~、
私の自筆原稿と言うのは、最近では、もうないけど^^; だってパソコンで打ってるから^^;
小説家は、松本清張みたいに、絵を書いて陶器まで焼くという超マルチな人と、司馬遼太郎みたいにひたすら物書きだけの人と2種類いて、多分私は(僭越だけど)前者かなあと思うのです。なので、これからは絵も描いてみたいなというのが夢ですね^^
深良マユミの書籍
深良マユミがforkN にて出した書籍です。

今度、きものを着よう その2

by 深良マユミ
forkN
今度、きものを着よう その1

by 深良マユミ
forkN  
夢見ごこち

by 深良マユミ
forkN  
逆髪(さかがみ)

by 深良マユミ
forkN
朧草子(おぼろぞうし) 雪月花星雨雲光の物語

by 深良マユミ
forkN  
レニングラード

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 上巻

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 中巻

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 下巻

by 深良マユミ
forkN
ロックス・アンド・チェインズ

by 深良マユミ
forkN
僕がいなくてさびしくないの

by 深良マユミ
forkN
式子内親王

by 深良マユミ
forkN
谷崎潤一郎の密かな禁欲

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 イントロダクション

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(後編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ワシリー・カンディンスキー(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ワシリー・カンディンスキー(後編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 江戸川乱歩

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 グスタフ・クリムト

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 円山応挙

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ベラ・バルトーク

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 夢野久作(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 夢野久作(後編)

by 深良マユミ
forkN
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最新コメント
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
月別アーカイブ
オートリンクネット
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。