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二期会オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」「パリアッチ」稽古見学レビュー(1)

こんばんは、深良マユミです。さて、今日のブログは、東京二期会さんの「ウェブ限定企画 20名様に特別に通し稽古見学」の感想です。有り難い事に応募したら当たっちゃいましたo(*^▽^*)o

「カヴァレリア・ルスティカーナ」「パリアッチ(道化師)」東京二期会

場所は廃校になった小学校を改築した「芸能花伝舎」。芸能花伝舎  見学者はまずそこの教室に集まり、演出者の田尾下哲(たおした てつ)さん のプレトークをお聴きして稽古場(体育館です!)に向かうという流れです。

で、実は、懇意にしてる音楽写真家、長澤直子さんも「見学者」のお一人だとうかがったので、彼女と誘い合わせて会場に向かったのです。
で、一緒に花伝舎の建物に入る際、通りかかった田尾下さんに、長澤さんが「こんにちは^^」とお声をかけたのでトーク前にご本人とお話ししちゃいました。人の目を見て、はきはきお話しになる紳士でした。  というか、長澤さんのオペラ界での人脈に、今さらながらに感嘆しちゃった

で、ミスター田尾下の演出プランとは:

○私の師匠はミヒャエル・ハンペ(ドイツ人)なのですが、彼から叩き込まれた事は、「楽譜を探偵のように読みなさい」「楽譜を歌手のカラダに翻訳しなさい」ということ、なので今回もそれを心がけた。今回のオペラは2つともシンコペーションが多用されていて、シンコペーションと言うのは、人を加速、高揚させる効果がある。

○「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、1つのオペラに劇場、教会、酒場、と「場」が詰め込まれている感じが前から気になっていたので、今回はあえて「何もない空間」を目指した。ニュートラルと言っても良い。舞台装置は簡素で、観客の空想でどこにでもなりうる。(注:これは私が偏愛する能楽の手法でもありますね)

○このオペラは2つとも南イタリアが舞台で、時代も19世紀末と、ほぼ同時代。「カヴァレリア・ルスティカーナ」はシチリアだが、ここは3、40年前までは、血の結束とか、一族の団結とかが強かった。すごく封建的と言う事だ。その封建的な世界観をいかに表現するかを考えた。

○「パリアッチ」は、時代設定を1960年代のシチリアに移した。そのきっかけは、「トニオは片思いだけでこんなにネッダを愛するだろうか?」と言う疑問。多分、トニオも、ネッダも、お互いをある意味「利用しあっている関係」なのではないか? と考えて、ネッダは、女優としてもっと上昇したいという野望を持つ女に設定し、トニオはテレビディレクターと設定。なので、このオペラでは、テレビカメラがいっぱい登場する。

○「パリアッチ」は、劇中劇が進行することで知られているが、今回、その劇中劇をテレビドラマ、それもアメリカ的なシットコム(シチュエーション・コメディー)として設定した。

○「カヴァレリア・ルスティカーナ」での封建性をあらわすためには、「村人の目」を強調する必要があると考え、その村人の目を、合唱団であらわした。

○「パリアッチ」では、テレビドラマを出したため、合唱団は「外部の目」=「テレビを観る観客の目」をあらわしている。今で言うパパラッチみたいな人種がむらがっているという感じだ。

○そういう意味では今回は、合唱団は大活躍であり、二期会の合唱団でなければできない高度なパフォーマンスを見せてくれている。

このようなお話を、理路整然と語るお姿が実にかっこ良かったです。「かゔぁれりあるすてぃかーなぱりあっち」
と、舌を噛まずに明晰に発音されるのに感動しました(をい)。

では、2に続きます^^



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