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ダニ・カラヴァン展@世田谷美術館

6e89a666.JPG昨日観てきました「ダニ・カラヴァン展」は、カテゴリは「絵画に恋」を選びましたが、しかし「絵画」の人ではないのですね。彼は「空間彫刻家」というのがぴったりくるアーティストです。いやいや、「絵画」ばっかり観ている私には実によい刺激になりました。

まずは、展示の最初の「光の庭」に、おおお~、そう来たか!と思いました。どういう意味か。
その庭は、世田谷美術館の展示スペース自体を作品に見立ててしまったからです(^_^;)!!!展示スペースを、自分のつくるWork の内部に取り込んだ、といっても良いかも知れない。部屋の窓から見える「庭」までも作品に含みこんで、これにマッチしたアーキテクトを構築。観る者にとってそれは、部屋でもあり、庭でもあり、「歩くことのできる絵画」でもある。

おもしろ~~~~~い

で、彼の若い頃のデッサンなども出ていたのですが、実のところ下手。ちょっと見たら興味がそがれました(すごいコト書いてますね)。大きな絵画「平和のパイプ」は、もちろん題材から考えても力作なんでしょうが、私は、カンディンスキーがやっぱり好きだなあ、などと思いつつ見ました。

最も目が輝いたのは、演劇、現代舞踊の舞台美術のコーナー。イスラエルのダンス・カンパニー、劇団の舞台のため彼がデザインした舞台のミニチュアが見られますが……これが私には最も面白かった。劇を進行する機能と、ビジュアルの優美さを高度に備えているのですね。
彼の舞台美術の特徴は、スペースに垂直な「柱」をまず建て、それに付随する「格子」を、ある時は直線で、ある時は曲線で作ること。
柱1本で、空間が分割されるのです。そして俳優からすればその「柱」はさまざまなモノに見立てることができる…ある時は家に、ある時は門に。あるときは、「国境」に。

その「柱」は、物理的には演劇の俳優達の動きの一部ともなり、また俳優達の早変わりを隠すうまいパーティションともなる……その工夫。
いや、本当、あそこのコーナーが私には最高でした……しかし、展示の説明にありましたが、カラヴァンさんは、「舞台が終わると何も残らない」という演劇の性格から、この仕事から次第に遠ざかっていったそうです。

そして……彼はその持てる才能を、「しっかりと残る」性質の芸術作品へとむけるわけです。そのあたりは、カラヴァンさんのウェブサイトをご覧になると多少分かります。
http://www.danikaravan.com/

あと、私が彼の作品について思ったことは…
この方は、レビューに書かれているようにイスラエル人です。テルアヴィヴ出身の。
では、彼の作品に「イスラエル人」なり「ユダヤ人」の特質が露出しているのか…??私には、それは感じられなかったです。まあ単に不勉強で「イスラエル」とは何ぞや」を分かっていないだけといえばそれまでですが。

ただ、仮に私が、美術作品なり舞台美術なりをつくるように依頼されたとします(仮定の話ですよ)。できたその作品は、誰が見ても「あ、日本人の作者だね」と分かるものが出来ると思います。
obi

kimono


私の中から、ニッポンを取り除くことの方が難しいから。私にとって、ニッポンの「美」が、ものを鑑賞する土台となってしまっているから……

もちろん「美」に国境はないけれど、キャラクタライズされた「その人の生まれた国の特質」が、個人の心の深層に、脳裏の中に、きっとあるのでは……

で、私が思ったのは、「カラヴァンさんの作品は、全て『ダニ・カラヴァン語』で書かれているのだ」ということです。どうも表現が変ですが、そういう気がしました。
ヘブライ語だの英語だの、そういった「国として使うコトバ」が、この人の中にはないのですね。

そういう人が、絵画ではなく、「空間」に向かうのは必然ですね。
絵画は、紙の「国境」が引かれているけれど、空間には「国境」が引かれてないから。
ううむ。この人が、よりによって「イスラエル人」、つまり、国境にものすごくこだわっている国の人であることを考えると、色々なストーリーをつくりあげたくなりますね(笑)。この辺が小説家の、品のないところですわ(^0^;)
でも、私の手にはそういう小説は書けそうにないですね……今は

dani2


はい、10月21日までです!!28日の日曜日には、町田良男さんによる「スティール・パン」の演奏が行われ、空間芸術と音楽のコラボが楽しめます。

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