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ベルギー幻想美術館@Bunkamura

987df113.jpg昨日は、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ベルギー幻想美術館」に行ってきました。
ベルギー幻想美術館
クノップフからデルヴォー、マグリットまで


はっきり言って、デルヴォーとマグリット以外は、よく知らない画家さんのコレクションがてんこもり。ですが、力強い退廃というか、現代世相と幻想とを、美術で表そうという気概の溢れる作品群を見ました。
私が気に入ったのは、フェリシアン・ロップス(1833-1898)のかなり危ない絵です。危ないと言うのは、セクシュアルってことです^^;
いや、あの裸の少女と悪魔らしきものとの白黒の絵には…絶句です。いやらしすぎて書けません。ご覧になったら分かります。
さすが、ボードレールに気に入られた画家だけはある。

あとはジェームズ・アンソール(1860-1949)の「カテドラル」にも圧倒されました。これはエッチングで白と黒だけですが、気が遠くなるほど細かい描写と、威圧的な建物、有象無象のパニックに陥った群衆の顔とが、一種地獄絵の様相を呈してます。
静かな地獄、ってところでしょうか。あまり身の回りに置きたくはない絵です。
こういう絵を描けてしまう芸術家の創作意欲が、「力強い退廃」なのではないかと、ふと思いました。
もっとも、「創作意欲」と「退廃」という語は、もしかしたら矛盾しているのかもしれないし…退廃を、退廃なりに受け止めて、それを絵に昇華する…なのでしょうかね。うむ。

独り言は置いて。このブログの常連様はご存知でしょうが、私はマグリット大好きなので、最後の方でまとめて見られて上機嫌でした。
「マグリットの捨て子たち」なる版画集が晩年、計画されていて、そのための作品が出ておりましたが、どれもうはうはしながら見ました(*・ω・)ノ
あの、上半身魚の「逆人魚」が良うございますよ。それに、あのマグリット特有の水色の空と、綿菓子みたいな白い雲がね!
あの空は、「空のフリをしている何か」であり、その下のオブジェたちは、「これは見破られるために作ったウソです。早く見破ってください」と言いながら笑っている。

マグリットは、「私は画家ですが、実は絵が嫌いです」と言いだしそうな人だったのではないかな??彼の言葉の、何が冗談で何が真面目なのか、他者からはさっぱり分からない人…

デルヴォーも見応えのある作品群でした…彼は鉄道好きだったのですね。「汽車と風景」と言う1930年の水彩画が出てましたが、ちょっと日本画にも似た、寂しげだけど柔らかい絵でした。

あと、クロード・スパークという作家の短編集の挿絵、「最後の美しい日々」ですが、これは私は以前、横浜美術館の「シュールレアリズムと美術」でも見ました!
どこかで見たな、と思ったのです。あの、ドレスをまとった美女と、いかにもパリ的な、貴族的なインテリアの、美しいけれど気味悪い感じの挿絵が。

横浜美術館に行ってきました

デルヴォーの描く、目の大きなヌードの女性は、綺麗だと思いますが、やや単調な気がしてました。

女性が、男性にとって謎めいた存在だと言うのは、理解できる。でも、それを誇張するのはなんだか芸がない…そう思っていましたが。
デルヴォーの、かなり年取ってからの作品(女性だけれど、着衣です)を見て、認識をやや改めました。
あの、色白の目のぱっちりと大きい女性は、謎というよりはもう、「自分自身」なのかもしれない、と感じたからです。
でなければ、あんなに執拗に女性ばっかり描いていたら飽きるでしょう!?
あれはきっと、あの姿というのが、もはや彼の心の理想像なので、あれしか描けない、のではないかしら~。(もちろん私の独断です)

一番最後に出ていたデルヴォーの「アレイシア」。これが私にはもっとも心に響きました。暗さと透明感とが両立した世界だと思う。

でも、この作品は図録にはなかったです(涙)絵はがきにもなってなくて。
いい絵なのにもったいないと思いました。

暗さと優美さの漂う世界には、限りない魅力がある。私もその魅力と魔力の文章世界をいつかつくりたいです。

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