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観世会研究会@観世能楽堂

昨日は夕方から観世能楽堂の「研究会」に行って参りました。
kanzenou


番組は以下の通り:

能   「実盛(さねもり)」
シテ   岡久広   ワキ 宝生閑きゃ~
笛  松田弘之  小鼓 観世新九郎  大鼓 亀井忠雄 太鼓 小寺左七
アイ 吉住講

地謡   武田祥照  坂口貴信  清水義也  北浪貴裕
     松木千俊  武田宗和  角寛次郎  関根知孝

狂言  「茶壺」
野村萬  野村扇丞   野村万蔵


仕舞  「花月」「小塩」「小鍛冶」
   ~休憩10分~

能   「千手(せんじゅ)」
シテ  山階彌右衛門  ツレ  浅見重好    ワキ 福王和幸


笛  寺井宏昭  小鼓 大蔵源次郎  大鼓 亀井広忠 

地謡   武田宗典  木月宣行  角幸二郎  藤波重孝
     上田公威  津田和忠  観世芳伸  関根祥人
*******************************

ご覧の通り、能好きなら大興奮のキャストですそれに「実盛」は、お話自体がちょっと凝っていて大好きです。
冒頭に、アイ(里の男)が出てきて「私ね、加賀の国の篠原の在住の者なんですけどぉ、遊行(ゆぎょう)上人様が毎日ありがたい法談をお話しされますが、いつもひとり言をおおせられるのですよね
どうも不思議なので、今日上人様に、うかがってみようと思います~」(テキトウ現代語訳)と、宣言するのです。
で、遊行上人がお話を開始しますと、一人の老人がやってくるのです。この老人が、周囲の人からは見えない。遊行上人だけに見える存在。

上人もさすがに妙な気がしたか、「毎日毎日やってきてよほど信仰の厚い者であろうが、みんなあなたの姿が見えないらしいのじゃ
今日こそは名前など名乗りなさいよ」とうながすと…
なぜか老人の語る事は、平家の侍、齋藤別当実盛のこと…
「いやさればこそ その実盛は このおん前なる池水にて 鬢髭をも洗われしとなり さればその執心残りけるか 今もこの辺りの人には幻のごとく
見ゆると申し候」(これは原文ママ)
で、上人様が、あなたは討ち死にした実盛の幽霊か!!と驚く訳です。

shibuya2

この「実盛」が私を含む能好きさんに愛されているのは、70歳くらいの実盛が(註:「源平盛衰記」によると享年73歳)常日頃から
「60にもなって戦場で若武者と争って先を駆けるのは大人げない、だが老武者と人に侮られるのも悔しい。だから自分は鬢髭も染めて若やいで討ち死にするつもりだ!」と公言し、その通りに死んだ姿です。
…ここには日本の武士の原型がありますね(。・ω・)ノ゙名誉を重んじ、人に侮られないように毅然とふるまう、という。

ストーリーばかりを書いてしまいましたが、おシテは素晴らしかったですよ。最初は「その辺の老人」なんですが、なにかちょっとずつ「え? もしかしたら人間じゃない存在??」って感じを匂わせるのが大変上手で、こういう表現ができる能っていいなあ~と思いました。

そう。ただの人っぽく見える人ほど、実は……というのは実生活でもあること。
その変身を脚色し、人生の謎や運命の不思議を描いたのが「能」なんですわね。
+++++++++++++++++++++++++++++++

次のお能は憧れの人、山階彌右衛門さまのおシテの「千手」であります

わたくし、「千手」は2年前にも見てましたね~。感想を書いております。
東京清韻会@観世能楽堂

そういえば、この時の「千手」のワキが閑さまだったのでした。でも、今回は福王さんです。若いです。二枚目です(笑)お若いのでがんばっていただきたいですが、私の耳には、彼の語りはまだ風格とか、威圧感が足りないような気がしました。
まあ、この能はシテのお二人が風格満点というか熟練の名手なので…そのなかで「威圧感」は出す方が無理か?!

浅見重好さんの謡は、前回「田村」でも素晴らしいと思いましたが、今回はそれ以上でした!!!!
観世会研究会@観世能楽堂その1

まさに初心者の謡のお手本として最適な、優美かつ正確な節回し!思わず唸りました。でも私は山階彌右衛門がご登場した途端に、そっちばっかり観てしまいました…

言葉では言えない美女ぶり

なんであんなに綺麗なのかと。ただ立っているだけで嫋々としております。

面は多分「若女」ですね。小面より少し年上な感じの面です。
この日の装束は、薄いオレンジ色と、萌葱色が段になって全体にお花が刺繍してある凝ったもの。あまり派手派手しくないあたりに萌えました

重衡さんと盃を酌み交わす姿(扇をお酒に見立てる)の構築的な美しさも、きちんと計算の上の構図をつくってある。さすがのひと言。
能の演出は、絵画として観られる事を前提にしているということが、今さらながらに感じられます。だからお席は、あんまり近すぎるとちょっと良くない。
謡も素晴らしかったです!!嫋々と始まって麗々しく展開するって感じ。朝ぼらけの梅の花です。

いやもう、後は書く事がありません。でもアホな私は、またも彌右衛門さまの舞を舞っているお手手をじーーーーーっと観てしまいました。

川崎大師薪能観てきました

席はこの時とは違って至近距離ではなかったので、そんなによく見えなかったですが、やはり、たおやか~なお手でした。

私は、鼓を打つからあのようなお手手には多分なれないな
no3


ここでお詫び:狂言「茶壺」の間にお弁当を食べていましたので、狂言は見ておりません申し訳ありません<(_ _)>
夜のお能は、この辺りがつらいですな(苦笑)


shibuya1

写真は、観世能楽堂に向かう途中に撮影した渋谷の町。

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