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東京清韻会@観世能楽堂

1b7f8d7a.JPG今日見てきた能は、タイトルの通りです。能、狂言とも最高に堪能しました(*^_^*)
能:  「千手(せんじゅ)」
狂言: 「蝸牛(かぎゅう)」
能:  「山姥(やまんば)」長杖之伝

他、仕舞3番と素謡「実盛」

さて、私は1月にこのチケットをとったのですが、その時は関西の観世流のスター、大槻文蔵さんの「山姥」が目当てでした。しかし、見直すと、「千手」のワキが、あの宝生閑(ほうしょう かん)様でした(^o^)(^o^)ぎゃあーーーー!買って良かった!
いざ、向かうぞ観世能楽堂。

すごい。20分前に着いたのに中正面の席は埋まっています残りは、橋掛かりの近くか、柱で見えづらい場所か。中正面の一番前か…私は思いきって、正面の端の席の、前から2番目を選択。それは、地謡と、ワキ柱に至近距離の席です(*^_^*)
そう、宝生閑さんを近くで見ようと目論んだのですね。さ~、それが功を奏したかどうかは、後でね。
「千手」とは、千手観音ではなくて、平重衡の愛人、千手の前です。今回は、千手の泉雅一郎さんと、重衡の泉泰孝さんと、両方ともシテの扱い。
おシテの唐織りは、ゴールドに、扇と桜と梅が散らされたあでやかなもの。面は「若女」かな?「小面」よりは大人の雰囲気。でも自信はないです。

ワキの閑さまは、藍色の波の文様に、鶴のつがいが飛翔する柄の直垂という、貴族的でいて渋い装束。当たり前ですが似合う。襟だけ下着のゴールドが見えるのもキラキラしていて素敵……しかし。
通常の「ワキ」のお座りになる場所は…この日は、重衡さんの指定席になっていたのです(^_^;)閑さまの役、狩野介宗茂(かのうのすけむねもち)は、私のところからでは柱の陰になって見えませんでした。ぐっすん。でも、相変わらず物寂しさと華やかさの混じった名調子の台詞が聴けて幸せです。

「さても相国のおん子重衡の卿は このたび一の谷の合戦にて生け捕られ給い候を
それがし預かり申して候…朝敵のおんこととは申しながら、頼朝いたわしく思し召され…」聴いていて快楽でした。

************************************
最大の目玉は「山姥」でして、これは長い曲なので、あまり上演がないため、前から見たかったのです。これはね、ストーリーが興味深いのです。

山巡りの曲舞を当たり芸としている、都の遊女「百萬山姥(ひゃくまやまんば)」が、信濃善光寺詣でに参りますが、にわかに日が暮れて、一同びっくり。そこへ現れた里の女が…
「わたくしこそが正真正銘の山姥ですのに、名を借りて売名行為するなんて」と百万山姥を難詰(!!)なんと、知的財産権を主張し始めるんですねえ~。
すごいね。21世紀的だねという冗談はおいて……

ともかく、「オリジナルはわたくしなのよ、それは覚えていてよ」と言いたいらしい。で、彼女は「月の夜に謡ってくださいな。そうすれば、わたくしの芸をお見せしますわ」その後は…もちろん、そうです。彼女の人間離れした至高の舞が楽しめるのです。
このおシテ、大槻文蔵さんの演技力は傑出していました。出てきた瞬間に、「この世のモノではない」雰囲気が充満。妖怪?とも違う、とにかく神秘な…仙女というのが最も近い。
山姥のあの白髪の髪さえも美しく見えた。それは、面との対比なのでしょう。渋い老女の面ですが、貧乏くささがない、綺麗なおばあさんの面で…

しかし、恐ろしいことに大鼓の亀井忠雄さんは……大槻さんの名演技すらも霞む、ものすごい音を出していたのです。最初は、まあ抑えめに。優美で静かな笛と小鼓に同調されてました。いや~、あれも素敵でしたが。
最後の方で大爆発。うううう、大鼓って「力抜いて~(うちの師匠が私にそうおっしゃる)」打つモノではなかったのですか!!?恐ろしい程のパワーが、あの小さいお爺様にみなぎっていましたよ。
聴く者の前に、「これが能!!」と言わんばかりの、世界を切り開く音でした。嘘じゃないです。もう私の文章力では伝え切れません。

いや、素晴らしかったです。もちろん、亀井先生だけではなく、小鼓の大倉源次郎さんもものすごいパフォーマンスをやってのけました。

…能では、おシテが退場するときに、拍手がおき、お囃子の人が幕の中にはいるときと、地謡とワキが引っ込むときにも拍手、なのですが。

亀井忠雄さんが幕にはいるとき、改めて拍手が盛大に大きくなりました。

いや、感動のあまり長くなってしまった。画像は、観世能楽堂の横に建立された鳥居。

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