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アルスの扉の向こうへ

84953c10.jpg3月20日、カフェアンサンブルでのライブが迫ってきました。
楽曲と、それを奏でるピアニスト、くにこ人形さまについてはお伝えしましたが、肝心の、私が何を読むかを書いていませんでしたね。

私が朗読するのは、野溝七生子(1897-1987)さんという女流作家の小説、「アルスのノート」(展望社刊)です。野溝さんについてはこちらを。
野溝七生子

戦後はほとんど、文学者としてよりも、研究者として活動。東洋大学で教授となり、定年まで勤めていました。大学では常にきもので、颯爽と歩いていたとか。また、昭和29年頃から新橋第一ホテルを住まいとしていたという、非凡というか、孤高のスタイルの人生を歩んだ方です。

そう、ライブのタイトル「アルスの扉の向こう」は、小説のタイトルなのです。
3月20日、ピアノと朗読ライブのチラシ


「アルスのノート」の筋を書くのは、いささか野暮かもしれませんが…

作者を彷彿とさせる、感性と意志力と、インテリジェンスに満ちた「少女」が、1人のフランス人将校と出会い、恋に落ちるのだが……その先は?

その先には、今どきの恋愛小説には、とうてい作り出せない「至上の愛」という観念に身を捧げようとする少女の熱望と、高潔な夢の楽園が顕現するのです。そういった「至上の何か」への強烈な憧れと、それが得られないことの嘆きが、「アルスのノート」のテーマであります。

さまざまな作家を私は読んできましたが、憧れの強烈さと、その挫折の悲しみとを、野溝七生子ほど、痛々しく、強烈に、そのくせ優美に現す作家には出会ったことがありません。

優美であることと、痛々しいこととが、両立するのは一種の奇跡です。
だから、奇跡のような優美で可愛い「お人形」の奏でるピアノにふさわしい文章だ、と考えたのです。

くにこ様にそこまで説明した訳ではなかったのですが、「アルスのノート」をお目にかけて、すぐに気に入っていただけたのは嬉しかったです。

最後に、野溝七生子の文章をちらっとだけ。
野溝七生子

画像は、私の帯です。

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