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証券化商品は全て悪なのか

53e3e9e1.JPG昨日の日本経済新聞の3面に、比較的大きな見出しが載っていました。

「リスク管理を厳格化 金融庁、銀行への監督強化
     経営陣の責任重視」そしてちょっと離れた見出しに
  「証券化商品」 

端的にまとめますと、金融庁が、銀行や地域金融機関に対して、証券化商品にともなうリスク管理ができているかどうか、「ちゃんとやれよ!!損したときの対策は作っているのか!(`・д・´)内容は把握してるの???」と細かくチェックを入れる方針だ、ということです。早ければ7月中に、その指針を改正して適用を始めるらしいです。

もちろん、かの有名な「サブプライムローン問題」を受けての対応なのです。

私は、この金融庁の姿勢には、疑問と失望をもっています。何故なら金融機関や銀行への指導という名の、「余計な干渉」だからです。具体的に、金融庁のどの態度が「干渉しすぎ」なのか、少し述べます。

○証券化商品の裏付けになる資産の内容把握

確かにそれは重要なことですが、そんなのはもう、證券化商品を買おうとする時点で把握しているに決まっているのです(^_^;)
現代の証券化商品の資産というのは、もう種類が増えて増えて、それらをいちいち「えーと、このローンの借りている人達って、本当に返済能力あるの??ちょっと、そんなことを調べてたら(>_<)5ヶ月くらいかかっちゃうよ!!」というのが、現場の率直な感想でしょう。
なんで種類が増えたかというと、いうまでもなくリスクを軽減するためです。あのローンが駄目でも(返済が滞っても)、こっちの著作権収入なら入ってくるよ~♪だからカバー出来るよ~♪というのが、金融商品を作る際の思想ですから。

ですから、そういったもののチェックを厳格に!という金融庁の態度は、まさに「重箱の隅をつつく」以外の何者でもないと思うのです。
銀行の証券化商品部門の仕事も、金融庁自身の仕事も増えるだけ。

どうしても監督したいのなら、「裏付け資産」を査定する格付け会社の監督するのがスジでしょう。

○証券化商品の市場規模に対し、自らの投資額が過大でないかどうかを確認

まあ、これは頷けます。なにごともやりすぎはイケマセン。
でも、金融庁みたいなところが助言したら、多分「もっと購入したいのに、止められたよ(TДT)」って銀行が続出しそうです…

○将来起こりうる損失を的確に想定する体制の整備。複数の状況を想定したリスク管理。

これが証券化商品を扱う現場にとって、最大の頭痛の種だと断言します。
「的確に想定」なんてできる人がいたら神様ですよ(>_<)明日、市場に何が起こるかなんて、全然分かりませんよ。「絶対確実」は、金融商品にはあり得ないのです。たとえAAA の格付けがついている国債でも!!!!
そもそも、なんで銀行や地域金融機関が、証券化商品を買うのか。資金を運用しないと目減りするからです。リターンが欲しいからです。
証券化商品の本質とは、そもそも

(小さいお金が入ってくる原資)住宅ローン、リース債券、クレジットローン債権、自動車ローン債権
(大きいお金が入ってくる原資)商業不動産担保ローン、商業不動産の所有権、不良債権
こういったものを、特定目的会社に、まず集めます。そののち「あ~、このローンはこの期間でこれくらい金が入ってくるよね、こっちは、これくらいの期間でこの金額」と見積もりを立て、債券を作成して、「はい、この債券売りますよ(^_^)vお得だよ!買ってね!!」と、売り出すわけですわ。証券会社とかで、売られてますよね>○○債とか。

で、債券を売ったら、資金が入る…その、資金が入る仕組みそのものを

「證券化商品」と総称しているのです……まあ、実はかなりはしょった説明なんですけどね。本当はもっと、ごちゃごちゃと途中経過が入るのですが、長いので…

で、長くなりましたが、金融庁が銀行に、リスクは想定しろ、損したときの対策を完璧に、なんてくちばしを挟んだら、「面倒だから購入するのやめよう」という風潮が起きるでしょう。それは、日本の金融市場の発達を阻害し、日本が、世界の金融情報の離れ小島になることを意味します(文章が「日経新聞」の真似みたいだ:-)

また、証券化や金融流動性に詳しい専門家も、日本では育たなくなるでしょう。長期的に見ると、銀行が資金の運用に苦労するという側面よりも、こちらのほうが問題だと私は断言します。そうでなくたって、専門家は少ないんですよ。他ならぬ金融庁自身がそれを痛感しているだろうに(苦笑)

…私は素人なので、見解に100%の自信はありませんが、
金融庁の本当のお仕事は、何なのか、守るべきは何なのか、を考えて頂きたいと願います。

画像は、日本橋で株価を見ている皆さま


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