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N 響オーチャード定期@Bunkamura

e8e9df53.JPG昨日は、mixi で仲良くしているC 嬢のお誘いで、指揮が井上道義さん、ピアノがあの小曽根真さんの、N 響50回定期演奏会に行ってきました@Bunkamura。曲目は以下の通り。

コープランド:「ビリー・ザ・キッド」(組曲版)
ガーシュウィン:「ラプソディー・イン・ブルー」(小曽根さんのピアノ即興が!!!)

休憩を挟んで
ショスタコーヴィチ:「交響曲第9番 変ホ長調 作品70」(1945年の作)


C 嬢はジョージ・ガーシュウィンの熱烈なファンで、とりわけ「ラプソディー・イン・ブルー」にらぶらぶでいらっしゃいます。なのでこのチケットは発売直後にゲットし、ショスタコの名前を見た瞬間に、私のことを思い出してくれたそうで、いやはや思いやりに感謝と感動なのです.。゚+.(・∀・)゚+.゚めるしぃぃぃぃ♪

もちろん、ショスタコの9番には興味津々。この曲はショスタコの交響曲としては短く、しかも冒頭の旋律が彼としては地味というか、「匂いがしないのに、いきなり料理が出ました」という感じのやや唐突なもの。第1楽章のアレグロは、最初は真面目にやってるの? と聞きたくなる脳天気さが前面に出ており、だんだん雲が空を覆うかのように、不安の音色が混じってくる……そして、あ、余計なお喋りはやめますね。

指揮者は「井上道義さん」で、この偶然には、にんまりしました。というのは、去る7月5日、ミューザ川崎で行われた井上さんの指揮による神奈川フィルの演奏会が、とても凝った趣向の素敵なものだったらしいので、「私も行けば良かったわ(T_T)」と思っていたところでしたから。
(その、7月5日のコンサートレビューは、yurikamome さんのブログでどうぞ)

というわけで、当日は2時20分にC 嬢とカフェで待ち合わせし、お互いをきょろきょろ探した(どちらもドレスアップしていたので、すぐには分からなかった)という笑い話ができてしまいました。
3時ちょっと過ぎにオーチャードホールに入場……私は、ここには10年以上前に、確かバレエを見に来ました。実は、そのバレエの音楽が、またショスタコでね。ショスタコを愛し続けて、何年も経ったなあと妙に感慨。

そしてついに開幕。井上道義さんはスキンヘッドで、私の目にはほとんどミシェル・フーコーに見える。指揮するFoucault。
彼の指揮スタイルはタクトなし。右腕が空を舞うように動いて左手が細かく、テンポを指示するのだが。

……ダンスしているよ!!この人!っていうか、彼はまさか舞踊家なのか!!!!
……腕と手の曲線運動が素晴らしく美しい。綺麗綺麗。一人の男性指揮者の手が、こんなになまめかしいとは思いませんでした。別に彼は、聴衆受けを狙っているわけではない。神経は全て指揮することだけに注がれているはず。
それであの、優美でなまめかしい舞踊をやってしまうとは…
そして、時折、びしっ!と楽器パートに指さす仕草が、この優美さのアクセントになっている。
あの指揮ぶりには、息を呑みました。まるで凄腕の舞踊家を見ているようでした。

おかげで音楽について語るには…どうも余り自信がないです。なので小曽根さんのピアノの感想を。
いや~、彼のピアノの素晴らしさは、C 嬢から聞かされていたのですが、まさに期待以上でした。ピアニッシモなのにすみずみまでさえ渡る強い音……アドリブ部分は、規則正しいテンポで、しかも危機感のある美しさを感じさせる見事なモノでした。
ルビーやサファイヤやパールが、黒のビロードの上を転がっていくようなきらきらした音響……豪華でした。いいなあ、ピアニスト。ああいう音を作り出せる人が羨ましい。こればかりは、天性備わったモノなので、仕方がないけれど。

そして、天性備わった恐るべき才能の主と言えばショスタコーヴィチ。
何度も聞いているはずの9番でしたが、いまいち、明るすぎて(?)というか軽妙さと暗さがかみ合ってない気がしていた楽曲でしたが。


今回、井上さんの指揮、N 響の生演奏ですとん、と腑に落ちました。ロジェストヴェンスキーを聴いても、ロストロポーヴィチの指揮で聴いても分からなかったのに。

恐ろしや、交響曲9番は、ショスタコーヴィチ自身の音楽人生が、「ちやほやと持ち上げられては叩き落とされ」「味方か敵か分からない人から、お世辞を言われ続け」「たった一人だけで重荷を背負って、人生行路を進み」「見かけだけの栄光には不自由せずに」「人間というのが、音楽の僕(しもべ)なんだよ。自分がそうでしょう??」「悲惨だけれど、悲惨なりにもう仕方がない~」

というものになるだろうことを、その天才で予見してオペラのように展開したものなのですよ。きっと。

そんなものを、重厚に語ってしまったら辛くてたまりませんから、窮余の一策として軽妙な雰囲気にまとめたのだと思うのです。
天才というのは、そう言うことができてしまうから天才なのです。恐ろしや。そんなショスタコーヴィチが、ますます好きになりました。なので、井上道義さんには心からの感謝を捧げたいです。

画像は、始まる寸前に激しいにわか雨に降られたBunkamura 。

07121
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コンサートが終わったら、綺麗に晴れました。
orchardhall
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