実践FXブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

優雅の心を体得する

ed0e075e.JPG谷崎潤一郎は、著書「文章読本」のなかで「品格ある文章を作りますにはまず何よりもそれにふさわしい精神を涵養することが第一でありますが、その精神とは何かと申しますと、優雅の心を体得することに帰着するのであります。」と、記しています。そして、この「優雅の精神」とは、東洋人に存する謙譲の美徳、人を敬い自分は控えめに…といった素養と深い繋がりがあるという意味のことを、結構長く説明しています。

私は、谷崎先生のこの主張には半分賛成ですが、半分承服できません。なぜならば「優雅の心」を東洋人に限定するものではなく、もっと人類(といったら大袈裟ですが)というか、広い意味で人間の目指すべき美徳にしたいからです。

私の考える「優雅の心」とは、謙譲も含みますが、やはり他者を慈しむというか、人の痛みを自分の痛みの様に考える、感じるという心の有様だと言いたい。自分を空しくすると言うことは難しいのですが、人の悲しみが分かれば、自然と優しさが…安っぽくない、内容のある優しさというものを備えて生きていけるでしょう。

そう、優しさというのは、発揮できそうでできない。自分が不幸だったり不本意な境遇だと難しいですが、だからこそ、不遇と不幸から何かを見いだそうとし、周りに目配りすれば、実はそれが「優雅の心」の曙光がきらめく契機なのだと。

私の言っていることは少々不明確ですね。少し具体化しましょう。
ある程度、不幸や苦労や辛苦を味わい、でも負けずに人生や人の心について考えると、人間はきっと、深い洞察や心の痛みや、その悲しみに負けないすべを学ぶと思うのですよ……で、私は、そのような方が「優雅の心を体得されたひと」とよばれるにふさわしい、そう考えます。

「優雅」が、表面の礼儀作法という意味でないとすれば、真に人間の内面の高尚さこそが「優雅」なのだとすれば、自然に「心の強さと優しさ」を優雅と定義出来ると思うのですが、いかがでしょう。
でも、そう書いて気がつきました。私自身は、強いかも知れないけれど、あまり優しくないかも…(^^;)と。いやはや、かえりみて恥ずかしいですわ。


応援頂けると大変嬉しいです(*^_^*)バナー
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

深良マユミの書籍
深良マユミがforkN にて出した書籍です。

今度、きものを着よう その2

by 深良マユミ
forkN
今度、きものを着よう その1

by 深良マユミ
forkN  
夢見ごこち

by 深良マユミ
forkN  
逆髪(さかがみ)

by 深良マユミ
forkN
朧草子(おぼろぞうし) 雪月花星雨雲光の物語

by 深良マユミ
forkN  
レニングラード

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 上巻

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 中巻

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 下巻

by 深良マユミ
forkN
ロックス・アンド・チェインズ

by 深良マユミ
forkN
僕がいなくてさびしくないの

by 深良マユミ
forkN
式子内親王

by 深良マユミ
forkN
谷崎潤一郎の密かな禁欲

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 イントロダクション

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(後編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ワシリー・カンディンスキー(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ワシリー・カンディンスキー(後編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 江戸川乱歩

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 グスタフ・クリムト

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 円山応挙

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ベラ・バルトーク

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 夢野久作(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 夢野久作(後編)

by 深良マユミ
forkN
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最新コメント
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
月別アーカイブ
オートリンクネット
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。