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神は細部に宿る

0510ab5f.JPGこの言葉を、何かに迷ったときに思い出すことにしています。この場合の「神」とは、運命を司る支配者というくらいの意味です。
大事なことに力を集中するのは当たり前ですが、実は、「ここは手を抜いてもいい」と思ったときにこそ、落とし穴があるのではないかな、と。

もっとも、めりはりというのは必要でしょうが、大事でないお仕事に、なげやりをつっこむのではなく、大事でないお仕事をする自分を楽しませてやろうか!っと、「死んだ時間」をつくらないようにしたい、そう心に決めたのです。

あと、この言葉を思い出すときは、なんといっても執筆しているとき。
ちょっとした文章のクセなどに、「その人」の刻印が押される。それは、仮に隠そうとしても、その隠そうとした消しゴムの跡によって、逆に際だつ。
「クセ」を無くすか、これでいいと開き直るか、人それぞれだと思いますが、最近の私は、さほど気にせず、「この語の選びが私なのよ」と肯くことが多いです。さらっと推敲し、少しは直しますが、基本的には最初に選んだ形容詞でそのまま綴る。
つまり自信がついてきたと言うことなのですが、しかし慢心はしないように、それだけは本当にいましめないとイカンと思っています。

唐突ですが、「源氏物語」のお話しを少しいたしますね。
「源氏物語」の卓越した点は、ある事件を書くとき、同じような叙述にならないようにという、細心の注意が払われていることです。例えば、紫の上の死は…病で倒れて、孫(と言っても血が繋がってないのだけど)に遺言めいたことを言ったり、衰弱していく様子を細密に述べたり、1つの帖(御法)でぎゅーーっと書いてあります。
それに対して男主人公、光源氏の死はといえば。

あの有名な真っ白けの「雲隠」。なんとも思い切った着想です。

恐らく紫式部は、紫の上亡き後の源氏が抜け殻になった…それを暗示させたかったのではないかしら。いや、こんなことを唱えるのはきっと私一人ではないでしょうが、
もっと推し進めて、生ける屍の男。文章で描写しようもないくらいに、形骸になってしまったと。そんな男主人公を表すのに、白紙ほど似つかわしいモノはない…そんな
いささか屈折した目線を、彼女は我が身が創造した人物に注いでいたのかも知れません。

一体、「神は細部に宿る」のテーマはどこに行ったのかな(笑)。すっかり「神は白紙に宿る」になっています。ともあれ、こんなコトを思いついた紫式部は、全てに手を抜くことを肯んじない、完全主義の文学者だったでしょうね。男主人公の死。空白。これを徹底的に物語に生かすために、賭けをしたのです。

その賭けが成功したのは、それまで細部に手を抜かなかったから…あ、ついに良い感じに結論が出ました(^^)?

画像は、私の活けたお花。


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