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花が先か、器(うつわ)が先か

ab8088ca.JPG美しい景色に、器(うつわ)は要らない。そもそも器に入るものではない。だが、人間は美しい景色を絵に描くことを発案し、写真というものも作り出した。こうなると、絵や写真を運びやすくするために、また飾ったときに引き立つように器(額縁)が必要になる。

いけばなの花器も、これとほぼ同様のことが言えそうだ。最初は野に咲く花々をつみ取って誰かに運ぶ必要から「入れ物」が持ち出された。
やがて、「入れ物」自体が機能性のみならず、装飾の役割を帯びる様になって行く。せっかくだから、花がより素敵に見える器にしましょうよ、と。「いけばな」の誕生とともに器は花と不可分の要素となった。もはや器は、花と一心同体。コインの表裏。「別れても好きな人」いや、違う「別れられない運命の伴侶」なのだ。

でも本当は、花と器は別れる時が訪れるのだ。言わずと知れたこと、切り花は必ず枯れるものだから。
だから、いけばな作家は、どんな花にでも似合う器が最上の花器と考えている。美しすぎる器は花の美とケンカしてしまうから、いけばなの腕が上がれば上がる程、敬遠されがちである。ただしクリスタルの花器は花とよく合うので人気が高い。

さて、理想のモノにはなかなか出会えないのが世の習い。たいていのいけばな作家は、シンプルな「円型水盤」や「角形水盤」、「円筒型」を何色か持っているが、そのうち「ありきたりだ」とため息をつくようになる。そしてある人は花器を自分でつくったり、ある人は花器ではないもの(例:やかん、ワインの空き瓶、とっくり)に花をいけて悦にいるのだ。

本来花器ではないものを花器に見立てるのは、「羽目をはずしていいよ」と言われたようで結構楽しい。だが、意外と美には厳然たる「法則」があるのも事実。現に私が持っている本来は花器ではない花器などは、すべて正方形とか、六角形とか、シンメトリー(左右対称)なカタチのものだ。不規則なカタチは、植物のアンシンメトリーを引き立てないからだと思う。

花と器。それは世の中をもっと美しくするために、誰かがあなたに用意してくれた魔法の杖かもしれません。


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