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ショスタコのない人生なんて

80ff4d77.JPGショスタコとは、旧ソヴィエトの作曲家、ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)のことです。私がもっとも愛する作曲家です。
日本でも人気が高いですが、私などから言わせてもらうと、もっと知られても良いと思っています。才能の割に知名度が……という気がするのは、ファン故のひいき目かしら。
簡単に言うと生前の彼は、「ソヴィエト体制の御用作曲家」「共産主義の芸術的広告塔」と揶揄されたりもしました。それは、一面ではもっともなことでしたが、内実はもっと大変な目に遭っていたのです。そのあたりを、かいつまんで要約するというのは難しいです…というより、かいつまんでしまっては、彼の人生に失礼だとさえ思います。

もちろん、どんな人生も、「要点だけ押さえて説明」なんてことをすると、大切なモノが抜け落ちますよね…あ、話を戻して:-) ここまでお読みになって、ショスタコに興味を持たれた方は、ぜひ彼の音楽をお聴きくださいませ。メジャーな作品である「交響曲第5番」「交響曲第7番 レニングラード」「交響曲第8番」(私はこれが最高傑作と思う)でしたら、彼の生きた時代背景も、解説に載っていることでしょう。

彼の旋律は、クラシックとしてはかなりポップというか、覚えやすくて耳ざわりが良く、華やかです。しかし……その華やかさには、美しく塗りたくられたマネキンの微笑を思わせる怖さがあります。「え? この音楽って美しいけどくつろげないよ」と思ってしまう。そのスリルがショスタコです。

晩年にさしかかった頃の作品、「弦楽四重奏第15番」などは、かなり透徹して、全てを突き放した清澄な旋律ですが……でも、聴き方によっては、なんだかこれも皮肉なの??誰に対して皮肉を言っているの?(苦笑)と思ってしまいます。
華やかさと厳粛さ、喧噪とつぶやき、軽佻さと苦々しさ、相反する味わいがいっぱいつまったショスタコの音楽……彼はあらゆる人のために、人生のエキスを「音楽」に蒸留してくれたのです。


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