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納涼能@観世能楽堂

一昨日は、楽しみにしていた「納涼能」を観世能楽堂で観てきました。これは、シテ方五流の、トップの役者が出演するという豪華なものです。番組と出演者は次の通り。

  最初に、観世喜正さんによる、ミニ講座。
○能   「熊野」(観世流)シテ  観世清和 ツレ  浅見重好
             ワキ  村瀬 純 ワキツレ村瀬 提
笛  一噌庸二  小鼓 曽和正博  大鼓  亀井忠雄 
○狂言  「花盗人」(大蔵流) シテ(出家) 山本東次郎
山本則直 山本泰太郎  山本則孝 山本則重 山本則秀

休憩を挟んで
○仕舞  「巴」(宝生流)宝生和英 ←この方、今年から新宗家になられたんですって??? え?まだ26、7歳でしょう。すごーい。
     「網之段」(金剛流)金剛永謹 ←めったに金剛流は観ないんですが、素晴らしい舞でため息。
     「山姥」(金春流)金春安明  ←観世や宝生を聴きなれていると、謡のイントネーションが、ちと聴きなれない感じですねえ。物珍しいというか。

○能   「小鍛冶」(喜多流)シテ 佐々木宗生 
               ワキ 殿田謙吉 ワキツレ 御厨誠吾←実はこの方はかなりのイケメンである(笑)
笛 寺井久八郎 小鼓 観世新九郎   大鼓 柿原崇志 太鼓  助川 治
********************************

やはり素晴らしかったのは観世清和さんの「熊野」でした。彼だけが良かったのではなく、ワキ(平宗盛)の村瀬さんが、まことに堂々と冷たい尊大な男!というのを見せてくれたのに感動しました。そう、ヒロインだけ美しくて優美で…ではいかんのです。そう考えると、意外と「熊野」って当たりはずれがあるのです。
おシテの清和さんの装束は、朱色の地に枯れ葉色の大きな色紙模様、その枯れ葉色の地に、細かい四季の花々やゴールドの刺繍がほどこされた、大変緻密で豪華なもの。うひゃああーーーーー。この装束観ただけで目の保養!あでやか~~
さて、熊野は、宗盛に言いつけられて泣く泣く清水寺の花見に行くのです。その道中の熊野の心をお囃子で奏でるのですが、そこがまさにわたくしが習っている箇所(笑)
  「河原おもてを過ぎゆけば  急ぐ心の程もなく
   車大路や六波羅の  地蔵堂よと伏し拝む 観音も同座あり
   せんだい救世の 方便新たに たらちねを守り給えや」
車のつくりものの中にいる熊野、そして地謡がかわるがわる謡うのですが。

ほれぼれするような美声でね…観世清和さん(T_T)おまけに姿までも綺麗…
右手をあげたり、面をうつむけたりという所作の1つ1つが、もはや身体に染みついているというか、安心してみていられるというか。
やり慣れている、と言ったら語弊がありますが、やっぱりベテランの舞踊は違うわ!!!!
さて、習っている私の耳で聞くと…
やはり、舞台音楽は緩急つけるのですねえ(苦笑)そして、打撃も、強弱をちゃんとつけて打つのが本来の姿。うちの師匠がテンポ同じで謡を謡ってくれるのは、単に「テクニックを覚えるため」というオヤゴコロだとよく分かりました(苦笑)がんばります。

ともかく、あの「熊野」は、歩いても、立っても、舞っても、艶な女性美に溢れており、お囃子もさすが!の水準で…堪能しました。

次の狂言の「花盗人」も良かったのですよあらすじは:

「桜の枝を盗んだ犯人を待ち受ける花見の一同。犯人は近くの寺の出家でした。稚児にねだられ、やむなく再び桜を盗みにやってきたのです。桜の枝に縛り付けられた出家は、悔し紛れに古歌をひき、昔から桜の枝は折っても構わないのだと言います(以下略)」←これ、パンフレットからの引用です。

このハンニンを演じる山本東次郎さんが面白すぎ!
「花のあまりな美しさに、またやってきたが、まるで入ってくれと言わんばかりに門が開いてる~~(*・ω・)ノ」とか(それは、ハンニンがくるのを待ちかまえているからです)
枝を折る現場を押さえられ、桜の木のところに縛り付けられても
「あるじが、折っちゃいけないとは言ってないのじゃ~(ρ゚∩゚) グスン」とか。
「あるじ」というのは、人ではなくお花のことだそうです。なぜなら、平忠度の歌、「行きくれて木の下陰を宿とせば  花や今宵のあるじならまし」
…とあるからだそうです(笑)←すごい無理矢理。

で、この出家(自分のことは「愚僧」と言っているの)の次から次へと出てくる和歌の教養、大伴黒主の歌とか、もうその教養がすごいのあまりのその当意即妙な受け答えに、捕まえた家のみんなが感動して、縛り付けた縄をほどいて、みんなで酒盛りになるんですよ。いいねえ。こういう光景って。のどかで。そして順番に謡ったり舞を舞ったり…

…しかし、この「愚僧」やっぱりただものじゃないの。どさくさに紛れて、大きい桜の枝を「えい!!('▽'*)ニパッ♪」と折っていってしまうのです!!!
で、みんなで「やるまいぞやるまいぞ」になってオシマイです。
いや~いにしえの日本の教養、和歌の素晴らしさ、そして芸尽くし。良いモノを観ました。
****************************
休憩が終わって、仕舞3番。

3番のなかでは、金剛流のお家元の舞が、「おおお」というものでした。スタイリッシュでクール。私がひそかにひいきする宝生和英(かずふさ)さんの「巴」は、あまりに短くて、ちと良いのか悪いのかわかりませんでした(^_^;)
金春流のお家元の「山姥」これは、謡のイントネーションが、ちょっと「はああ~、こうなってるのか」と面白く聴きました。これも短い。

能の「小鍛冶」
いや、これはなんといっても「稲荷明神」が出てくるものなので、私は九尾のキツネちゃんが好きですから(爆笑)楽しみにしてました(^^)
あらすじはこれです。
http://www.nohbutai.com/contents/05/02ka/5kokaji.htm

この写真では、後シテは赤髪ですが、今回は小書きに「白頭」とあるので髪は白、装束も真っ白。そして足の運びが「狐足」というちょこまか歩き。
実は、わたくしこの能では、前半は眠ってしまいました(痛恨)。

師匠のお父上が舞台にいるなあ、って確認はしたんですが~(おいおい)。
眼が覚めたら、ワキ(刀工の宗近)と、真っ白装束のキツネちゃんとが、舞台の上で刀を打っているところでした。いや、真っ白装束美しかったですね!!!(汗)おまけに太鼓の助川さんの音が、この日は最高に良かったです!!!ごめんなさい、シテの佐々木さん、次はちゃんとみます
m(_ _)m

で、喜多流の「葵上」を翌日に観ることになっていたので、楽しみにして家路に着きました。その公演については、また後ほど書きます。


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