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歌詞を書いて何を得たか

文章には、散文と韻文とがあるわけだが、私は前者、散文を主に用いて表現活動を行っている。

普段何気なく使っているこの「散文」について考えると、「文章」の善し悪しとは、全くつかみ所のないもので、基準も何もなく、一体「名文」とは何をクリアすれば書けるのか、と一種絶望的になることがある。


今の時代で、森鴎外の「舞姫」みたいな調子で小説を書いても、受けないのではないか??といささか懸念するからだ(そもそも、書ける自信が無い…)


そういうときは、谷崎潤一郎の「文章読本」を読むことにしている。
この書は、谷崎ほどの稀代の小説家であっても、「名文」を綴るために、死にものぐるいの努力と工夫をしていたのだ!!ということが如実に分かる本で、全ての日本語を綴る文筆家にお読みいただきたいと心から思う。

…ここまで突き詰めて考える谷崎の、文学と文章表現に対する真摯さが私を打つ。

で、谷崎先生も「細雪」の一説を、舞踊のための歌詞につくったりされていたので、おこがましくも
それを見習ってトライしたのが、この「MFRS」なのである^^。
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詩は、小説と違って、「主人公との対比でこういう副主人公にしよう」とか、「決め台詞はこれだ!」とか
「主人公の将来を暗示して、こういう天気を書こう」とか、そういう副次的なことを考えなくてもよいのだが、
そのぶん、

語の選択そのものが重大な意義を持つ。

例えば「蝶」という語を選んだら、後に続く語を

「が舞い踊る」にするか「と一緒に花が咲く」にするか、「を見つめる画家」にするか「とさなぎ」にするか、それによって、全体の趣向が左右されるので、ものすごく慎重にならざるを得なかった。
一語一語の効果が、小説とは別の色合いを帯びる、というべきかな。

そういうわけで、今回の歌詞をつくる経験は、「語」が人に与える印象や、色合いを、あらためて私に考えさせてくれた。

言葉と音楽とが結びつくと、「歌」になる。

音楽とは、音響と、音色と、ビートと旋律。

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音楽に文学がプラスされるとき、世界がその色彩を変えるだろう。

その瞬間を皆様があじわえるように願っています。





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