実践FXブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

誇り高きデザイン 鍋島@サントリー美術館

昨日はサントリー美術館で、こちらを見て参りました。

誇り高きデザイン 鍋島

期待に違わぬ素晴らしい意匠の宝庫で、目も心も興奮しました!!!
09071.jpg

ラピスラズリを薄めたような瑠璃色、それに調和する朱色、若葉のような緑色、黄色とをアクセントに用いた彩りの美しさに、吸い込まれそうになりました。
「色絵毘沙門亀甲紋皿」などのように、規則正しいカタチの繰り返しの上に、お花や植物の図を絡めるのが日本の「文様」のルーツなのだと改めて感じました。

「色絵三壺文皿」は、壺が3つ並んでいる有様を小皿に描いたと言う(笑)実に興味深い柄でございます。
こういう図柄を見ると、いにしえの日本人には、硯も筆も机も、みんな「模様」のネタであったのだと確信します。多分こういう民族は世界中に他には無いかと…

秋草流水の柄のお皿の美麗さは言うに及ばず。ほとんどきものの柄のごとし。私は菊と萩と藤袴の描かれたきものが着たいです。持ってないけど(笑)。

この展示の真髄は、展示品そのものの精緻な美しさもさることながら、「鍋島という日本的なうつわの背景は何か?? いかにしてできあがるのか?」を見る人に丹念に伝えようとしているところです。

何しろ、タンポポの文様のお皿の製作工程が図解解説されてます!!!下絵を転写して、筆で描線を描いて、釜に入れて焼いて、出してからまた色彩をつけて焼いて、というプロセスを経てようやくできあがる、職人のひたむきな思いと忍耐とが生み出した器である事が分かります。

また、構図が、器以外の様々な工芸とクロスオーバーして生まれた物である事をしめすために、サントリー美術館所蔵の「御ひいな形」(註:江戸時代の小袖の図案集)の中から、鍋島の用いられている図案と類似したものを示してくれていました。その他、菊水文様の能装束も出ており、これは、3年間まえにサントリー美術館がオープンした時の「水と生きる」展で展示された物だとすぐに分かりました。


そういえば、2年前に見ました「小袖 江戸のオートクチュール展」も、まさに「身の回りの品物を服の模様に!!!」という嗜好がはっきり出ていたことを思い出しました。

サントリー美術館 小袖 江戸のオートクチュール展」

この小袖の図録も、何度も見ていますが飽きません(笑)こういう、奇抜でありながら洒脱な文様を考えつくと言うことに尊敬の念を覚えます。

図録と言えば、この図録には、「鍋島に関する一問一答」という項があり、学芸員の安河内幸絵さんが、初歩的な質問に親切に回答してくださっています。これは理解を深めるために大変良い手法だと存じます。

設問に「鍋島は飾っておくための皿で、実際は使われてなかったのではないか?」とあるのに、ちょっと笑いました。まあねえ~、現代人の発想だと、美しすぎる物は「もったいないからしまっておこう!!!」となるのは分かります!!!私もそうだから。
で、もちろんお答えは
「鍋島皿の見込の表面には、尺皿、小皿を問わず、使用痕と思われる小さな傷がついている事が非常に多い。たとえ染め付けと赤・黄・緑の精緻な色絵に埋め尽くされていても、使用痕がある。(図録199ページより引用)」

というわけで実用品だったのです。徳川将軍は要求が高かったようです。


また、「特別展示 14代今泉今右衛門作品」も実に見応えがありました。
「雪花墨はじき雪紋皿」が特に綺麗でした。これは、写真では分からない文様がうつわの表面にかすかに浮き上がっています。
図録の写真では見えません。ぜひ、実物をご覧になってくださいませ。
09072.jpg

09073.jpg

09074.jpg

写真は、いずれも東京ミッドタウンの景色。私はこの建物のデザインと毛利庭園が好きです。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ガ~ン!。ご一緒に行きたかったです。
お誘いしようと思ってました。
また、今度。

ねこ年さま

いらっしゃいませ~v-344
あららら、誘ってくださるおつもりだったとは大変嬉しいです。ありがとうございますv-351
この展示は、日本刺繍をなさっているねこ年さまのような方なら、目が釘付けの内容です~。
構図といい色彩といい、「本物の美」とはこういうものだと、心から納得します^^
14代の今右衛門さんの作品も、鍋島的構図を21世紀の感覚に翻訳した素晴らしい物でした。
あと、関係ないですが、平日でも結構混んでますので、お早めにでかけられることをお勧めしますv-423
いつもご訪問ありがとうございます。19日にお会い出来る事を楽しみにしてますv-353
深良マユミの書籍
深良マユミがforkN にて出した書籍です。

今度、きものを着よう その2

by 深良マユミ
forkN
今度、きものを着よう その1

by 深良マユミ
forkN  
夢見ごこち

by 深良マユミ
forkN  
逆髪(さかがみ)

by 深良マユミ
forkN
朧草子(おぼろぞうし) 雪月花星雨雲光の物語

by 深良マユミ
forkN  
レニングラード

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 上巻

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 中巻

by 深良マユミ
forkN
クオドリベット 下巻

by 深良マユミ
forkN
ロックス・アンド・チェインズ

by 深良マユミ
forkN
僕がいなくてさびしくないの

by 深良マユミ
forkN
式子内親王

by 深良マユミ
forkN
谷崎潤一郎の密かな禁欲

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 イントロダクション

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(後編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ワシリー・カンディンスキー(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ワシリー・カンディンスキー(後編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 江戸川乱歩

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 グスタフ・クリムト

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 円山応挙

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 ベラ・バルトーク

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 夢野久作(前編)

by 深良マユミ
forkN
芸術の監獄 夢野久作(後編)

by 深良マユミ
forkN
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最新コメント
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
月別アーカイブ
オートリンクネット
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。